虚像を追い求める家族とその苦悩を描く。
登場人物がそれぞれ少しずつキモくて怖いのに、何故か目が離せない。
隣に住む子を隠し撮りしたり、それを満更でもなく受け入れたり、娘の友達に一目惚れしたり、それを知りながら誘惑してみたり、白昼からモーテルで不倫変態プレイ…。全員の性行動がキモいんだけどそれが人間という動物の面白さでもある。現代では自分を解放して生きるのは中々難しい。
最後レスターが理性を優先したのは意外だった。あそこで踏みとどまれるならセーフだしトータルで悪人ではないので勘違いで死んだのが哀れにも思える。
こんなエンタメ的に消費しづらい作品がアカデミー作品賞を取れるのがすごい。