まは

アメリカン・ビューティーのまはのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ケヴィンスペイシーが娘の友人に恋をするというブラックコメディ。
スペイシーが演じる主人公は恋をしたことによって、これまでの仕事、家族などによって抑圧された生活から解放され、自分の欲求に忠実に生きるようになる。
しかし、最後には自分にとっての本当に価値ある美しいものがが家族であったことに気づく。
風によって宙を舞うビニール袋や死体などに美を感じるリッキーは見せかけではない、ありのままの姿のものに対して美を感じる。
スペイシーが恋をしていたセクシーな少女が実は純粋無垢な人物であり、本当の自分を隠すためにビッチのように振る舞っていたことを知り、自分が性的な対象にしていことを後悔する。
劇中で多用されている赤いバラはそのほとんどが見せかけの美を象徴するものである。
ラストはそれぞれの登場人物がありのままの姿になっている。
・レスター 家族を愛する良き夫、父親
・ミーナ 本当は未体験で純粋無垢な存在
・アネット レスターを愛する妻
・クリス(リッキーの父) 自己構築、規範のために同性愛者を隠していたが、それを一瞬解放する
・ジェーン 自分に足りないものを持っていたために付き合っていた憧れのようなミーナを突き放し、自己信頼、愛する人を持つ存在
まは

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