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アメリカン・ビューティーのkokottoのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0
パッケージとタイトルからアメリカの美女が女優とかモデルとかで成功していく映画かと思ってたら、なんか思ってたのと違った(笑)
でも凄く面白かった!とにかく娘意外の登場人物皆クセあり過ぎ。

主人公レスターは毎朝シャワーを浴びながらオナニーするのが一日の楽しみで、あとは仕事でも家でも無気力な父。
仕事で成功する野望を持って、泣きながら自分を奮い立たせていい家族を演じる妻。
豊胸手術を悩んでる、どこにでも居そうな年頃の娘ジェーン。
ギリギリの所で表面上取り繕っているが上手くいっていない家族。当然奥さんともレス。
だが、隣人が越してきた辺りから様子がどんどん変わってくる。
隣人は海軍大佐の父と精神病?の母とビデオで盗み撮りするのが趣味のサイコパスな息子リッキー。これまたこの家族もどこかおかしい。
2回目になるが、とにかくレスターの娘ジェーン意外みんなクセが強い!

以下は若干のネタバレになるのかもしれないが、

レスターは隣人のリッキーからマリファナを買うようになってから覚醒して、仕事も自分から辞めて「無敵の人」になるんだが、娘のセクシーな同級生アンジェラにゾッコンで、妄想したりオナニーしたり、カッコつける為に筋トレに励むオヤジはなかなかにイタいしキモかった。
妻は妻で同業者の不動産王と不倫したり銃をぶっ放したり。
皆どんどん自分を解放しどうしようもない方向に話は進む。

「美の溢れる世界では怒りは長続きしない。」
ストーリーの奇抜さとは別に「美」を題材としていたが正直こちらは難解だった。
ラストでリッキーがニヤリとするのもサイコパスにしか見えなかったし。いや、美しいと感じたのかもしれないけどそこはね……。ビニール袋が風に舞うビデオを今までで一番美しい。と感じられるのなら世界は美で溢れてるんだろう。

それにしても、洋画を観ていつも思うのはなんでこんなにカーテンもブラインドも閉めずに全開丸見えなんだろうか(笑)

◆2019年 150本目
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