みむさん

ラストゲームのみむさんのレビュー・感想・評価

ラストゲーム(1998年製作の映画)
3.5
これ良いな。父子の確執と赦しの物語。
スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントン、当時現役NBAプレイヤーのレイ・アレン共演。
しかもデンゼル(元々バスケ上手い)とNBA選手の1 on 1が観られるなんて贅沢な映画!

バスケの才能あり将来有望な高校生ジーザスの元に、母を殺して服役中の父が突如現れる。
母の死以来父を憎んでいたジーザスは進路選択の時期に複雑な気持ちになってしまうが…。

父には父の事情あり、突然会いに来たのも理由があった。

これはお父さんも息子もずっと心にわだかまりがあっただろうな。
息子を一流にしたいがために張り切った父、その期待に沿うべく必死だったがまだメンタルが弱かった息子、それゆえ起きた過ちが二人の人生に暗い影を落としてしまったような。ツラいな。

もう二人は関わらずに生きていくと思った矢先の再会、やはり緊張した関係だったがそれが徐々に変わっていくのね。

クライマックスの1 on 1がウルッとくる。お父さんもう歳だからダメか…なんて思ったが、あれはあえてそうした可能性もあるんじゃないか。
それで愛する息子には自分の道を歩んでほしいと。
そう考えると泣ける。

その後がまたいいんだな。

映画は余白を残して終わるがあれ赦し合ったととらえたよ私は。

ちなみに、日本版ビジュアルにはミラ・ジョヴォヴィッチの写真と名前が大々的に出てるが全く重要ではないチョイ役。酷い釣りジャケだな。