スギノイチ

サイレント・パートナーのスギノイチのレビュー・感想・評価

サイレント・パートナー(1978年製作の映画)
4.1
この映画が面白いのは、百戦錬磨の凶悪犯クリストファー・プラマーよりも、真面目な銀行員だったはずのエリオット・グールドの方がほんの少し上手なところだ。

DVDのジャケットには、郵便受けを覗くプラマーの不気味な目が描かれている。
主人公への嫌がらせと挨拶を兼ねた不敵なシーンだが、このまま、『眼には眼を』だとか『恐怖の岬』のような”vsストーカー”な展開に入るのかと思いきやそうではない。
主人公は敵の裏をかいて部屋から逃げおおせ、取り残されたプラマーに対して外の公衆電話から「間抜けだぜ」と挑発する。
更には敵の刺客として投入されたハニートラップに気づきながら、逆にその女を惚れさせてしまう。
悪役も観客も、主人公に裏切られる作りが面白い。
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