Yuuki

ウィッカーマンのYuukiのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
4.8
厳格なクリスチャンである巡査部長ハウイーは、サマーアイルという孤島で行方不明になった少女を探してほしい…という匿名の手紙を受け取る。ハウイーが向かった先で見たものは、島の領主サマーアイル卿のもとでキリスト教の普及以前の原始的宗教を狂信するヤバすぎる奇々怪々な風景だった…。帰りた〜い!な話

ゾンビ、幽霊、宇宙人、悪魔、超常現象、プレデター、母ちゃんなどなど、怖いものは多々ありますが、やはり「狂ったカルト教団の人間」もこれらに相当するほど怖いんじゃないかな〜と思います。裸で豊穣を祈願する踊りを踊ったり、動物のマスクをかぶって祭りをしたりといった、見たこともない不気味な教えを信じるヤバ人間達の奇行はマジで今思い出しても鳥肌!

島民全体で「何かを隠してる不穏な空気」に満ちあふれてて気持ち悪いし、さらに原始的で本当に理解不能な信仰が浸透していて、調査のためにやってきた敬虔なクリスチャンであるハウイーがとことん迫害されるっていう序盤からの人間関係の気味悪さもかなりのもので、始まった時から「うわ~やだなやだな~何だねこれは~キモいキモい~わー!えー!?やめてー!うそでしょー!…あーあ…」みたいな感じでテンションが乱高下していきました。1973年製作なのでなかなか時代を感じますが、今見ても潜在的な恐怖と嫌悪感を感じてしまう画作りは現代でも通用すると思います!!!

ニコラス・ケイジがリメイクしているのですが(そっちは未見)、1973年版のオリジナルがかなり完成度が高いのでオススメです
Yuuki

Yuuki