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ラッシュアワー3のurugin777のレビュー・感想・評価

ラッシュアワー3(2007年製作の映画)
3.5
ラッシュアワー、ラッシュアワー2は予習済み。
久しぶりにNetflixで鑑賞。

惜しい、実に惜しい映画だと思う。
別につまらない訳じゃない、全然面白い部類に入ると思う。
しかし余計なものをぶっこみ過ぎてる感が否めない。

良い点を挙げるなら話のスケールは過去最大かもしれない。
前回は香港を舞台にしていたけど今回はパリが主な舞台。
そして日本から真田広之と工藤夕貴が参戦。過去作からハン大使役にツィ・マーが出ているのも良いと思う。ラッシュアワーにも出てたディール所長役にフィリップ・ベイカー・ホールも出演。前作前々作に出演している俳優を出すのは良いと思う。何よりスーヤンがめっちゃ美人になってたのも個人的には良いポイント(違う女優さんなんだけどね)
冒頭の真田広之と対峙する場面、病院でのアクション、途中のタクシーでのカーアクションやカンフー道場の巨大男と戦う場面もコメディ感があって面白い。

その分残念な部分も多い。まずエロと下ネタが多すぎる事。
ブレット・ラトナー監督の嗜好だか何だか知らないがラッシュアワーシリーズにベッドシーンなんて要らないと思う。確かにカーターが無類の女好きと言う設定は前々作から知られている事だし多少のエロネタは全然良い。ラッシュアワーとラッシュアワー2は全然許容出来るレベルだった。
しかし今回はやりすぎ。下ネタはまだしもジャンビエーブとのベッドシーンは蛇足だと感じた。

そして個人的に不満だったのが素手での格闘が殆どなかった事。真田広之が日本人だから刀で撮影したかったのかもしれないが…確かにエッフェル塔での戦いは見応えのあるモノに仕上がっている。ジャッキーが日本刀で戦うのは珍しいし新鮮だ。しかし折角なら素手での格闘も少しは欲しいと思う自分も居る訳で…比率で表すなら(素手:1 銃:4 刀:5)と言った所だろうか。そして工藤夕貴の扱いも結構酷い気がする。どんな役割か、真田広之とどういう繋がりがあるのかも明かされず呆気なく退場する。
更にラストにも不満がある、余りネタバレになるので細かくは言わないが真田広之演じる役がああいう結末を迎えたのにあたかも存在を忘れたかのように最後ノリノリでカーターと踊るか…?

何だかんだ色々と不満も多いがふとした時に見たくなる作品。
ラッシュアワー、ラッシュアワー2の方が全然好きだけど。

ラッシュアワー4の話題も挙がっているが、もし製作するならエロは程々にしてほしいと望むばかり。
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