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NINIFUNIのmのレビュー・感想・評価

NINIFUNI(2011年製作の映画)
4.5
歩いている人物を後ろから撮るのが真利子監督なんだな。ディストラクション・ベイビーズも宮本から君へもそうだ。とても残酷だけどとても現実。一人の青年が自殺するだけの話。青年の顔、表情が生々しくて芝居に見えず、心臓がざわざわして痛かった。ああいう地方の広い道路とオレンジ色の空、海、車の走る音も孤独感が増して自分が主人公になってしまったかのように没頭してしまった。車の中にうっすら聴こえるアイドルの歌、車の中から青年の頭越しに遠くに見えるアイドル、最後の食事が一人でカップラーメンなんて悲しすぎるよ。面白いとかそういうのではなくて凄い映画だった。私はとても好きだった。
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