2020/03/05
監督 マイケル・アプテッド
ダスティン・ホフマン
ヴァネッサ・レッドグレーヴ
【女王の乱心】
ミステリー界の女王として知られる世界的人気作家、アガサ・クリスティが実際に起こした11日間にわたる失踪事件を、独自の解釈で描いたスリラー仕立てのドラマ。
マイケル・アプテッド監督でもう一本。
タイトルは昼メロのようだが、結構しっかりなサスペンス。
名声を手に入れながら、愛に苦悩するクリスティが切ない、時代は古くても有名人相手に過熱する報道は変わらないのが印象的でした。
終盤はなかなか手に汗握る展開、クライマックスのどんでん返しはクリスティ自身の小説のようで全体的に見応えある秀作だった記憶です。
見た当時は本当の話だと思ってましたが、今回フィクションだったと知って驚きました、結構真実味があったので。
その後、「訴訟」や「サンダーハート」等、個人的に好きなスリラー映画を撮ったM・アプテッド監督が注目を浴びるきっかけとなった作品、本作のレビューを書いていて、どうやら彼の代表作でもある「歌え!ロレッタ愛のために」が未鑑賞だった事に気づいたので、今度見てみたいと思ったが、これまたDVDを探すのは難しそうです。
クリスティファンのみならす、ミステリーファンならきっと興味をそそられると思う一本です。
鑑賞日 1990年頃 VHSにて