マッサージ屋2号店

告発の行方のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

告発の行方(1988年製作の映画)
4.0
『ブロークダウン・パレス』ジョナサン・カプラン監督作品。
バーでの集団レイプ事件をめぐっての裁判を描いた物語。

劇場公開時以来、約35年ぶりに鑑賞しました。
初鑑賞時の私はまだ高校生で“教唆”など聞き慣れない言葉が飛び交う映画で非常に勉強になった記憶があります。
そもそも『トップガン』のヒロイン役だったケリー・マクギリスが主演している映画という認識だけで見たような…。
当時はジョディ・フォスターをよく知らなかったので、彼女が今作でオスカーを獲って驚いたんですよね。
しかもクレジットでは2番手だったのに主演扱いになってるし。

久しぶりに見ましたが、ジョディ・フォスター演じるサラが酒場からボロボロの状態で飛び出してくるところから始まる。
レイプの被害者だが彼女の素性があんましよろしくない。
マリファナを吸うわ、泥酔してたわで彼女が挑発したのでは?という流れで進むわけです。

終盤でやっとどういう状況だったのかを映像で見せるんですけど、やはりその場のノリが何ともね…。
男どももそりゃあスイッチ入るよな〜と思ったり。
でもいくらノリといってもひとりの女性としては確かに怖いわな。

その場の空気に乗って一生を棒に振ってはいけないという教訓にはなる作品です。
改めて当時のジョディ・フォスターの熱演には感心します。
そりゃあケリー・マクギリスの存在感は薄くなるわな。