ユウト

出逢いのユウトのレビュー・感想・評価

出逢い(1979年製作の映画)
5.0
心に必ずある作品。
世間や映画ファンの評価は低くても大切な映画作品。
時々観たくなる、そんな映画の中に
シドニー・ポラック監督作「出逢い」がある。
主演ロバート・レッドフォードがどのシーンもメチャクチャ素敵である。
「出逢い」はレッドフォードだけではない共演(ダブル主演?)ジェーン・フォンダもとんでもなく綺麗である。
観る度に二人に驚かされる。
本作を担当した撮影監督オーウェン・ロイズマンは
レッドフォードとジェーン・フォンダを美しく撮ることに集中したと以前記事を読んだ。
スター映画を最高の腕で記録した撮影監督である。
(オーウェン・ロイズマン撮影監督は
荒々しい『フレンチ・コネクション』も撮れば、
恐怖のトラウマを刻んだ『エクソシスト』も撮り、
あのダスティン・ホフマンを憎めない愛嬌タップリのオバサンに変えた『トッツィー』を撮った才人である。)

この映画は不器用な大人達のひとときの癒しである。
酒に酔わないとごまかせない男のリスタート。
弱音を吐けないキャリアウーマンの不安性と微かな安堵。
ウィリー・ネルソンとデイヴ・グルーシンの音楽に包まれると、未来とか将来とか明日とかではない今この瞬間が癒やされていると安心する。
実は、人には大切で必要なことなのである。
ユウト

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