『 シャラップ！ クライム！ 』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』そして、現在はDCのエグゼクティブ・プロデューサーとなっていて、今後『スーパーマン』など期待度の高い作品を撮るジェームズ・ガン監督。
そんなガン監督の初期の作品。つまりガン監督初のスーパーヒーロー映画となった『スーパー！』。
今作はかなりのブラックジョークと下ネタだらけという『ザ・スーサイド・スクワッド』のスピンオフドラマ、『ピースメーカー』と似ている部分が多いです(というよりピースメーカーの元ネタがこのスーパー！みたいな感じです)
ジェームズ・ガン節の効いたなかなか笑える作品で個人的には好きな方でした。
まずなによりオープニング！最高でした。
主人公が描いたような作画のアニメーションによる、かなり長めのオープニング。歌は『Calling All Destroyers』。
初っ端からテンションアゲアゲなオープニングは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ピースメーカー』でもそうでしたが、この頃からジェームズ・ガンの得意技だったんだなと思いました。
ストーリーは冴えない主人公が薬物中毒の妻を寝取った奴らから取り返すためヒーローとなるというかなりシンプルなもの。
スーパーヒーローものの楽しい映画だ！と思うでしょうが監督はジェームズ・ガン。ヒーローだけど犯罪者みたいになってます。
こういう正義感を履き違えたヒーローを描くのがガンはほんとに上手で、改めてガーディアンズやスースクがなぜあんなにも面白いかより深く理解出来ました。
ただのダメダメヒーローのコメディ作品じゃなく、その中にあるガンのメッセージなども作品としての完成度を上げていると思います。
『コマとコマの間で起きてる出来事なのね』
