『キックアス』と同列のボンクラ野郎のヒーローもの…と思わせておいて、実際はだいぶ違ったテイストの映画です。
向こうはなんだかんだ主人公はイケメンで物事がとんとん拍子でうまくいくし、「ヒットガール」といういかしたキャラクターがいてエンターテイメントとして優れた作品になっていたのですが、こっちは主人公はあまりルックスがいいとは言えない中年おやじで、相棒の女の子も暴力とセッ○スに憑りつかれたどうしようもない奴なのです(でも可愛い)。更には主人公の攻撃方法である「レンチで殴る」という妙に痛々しいやり方を始めとした痛い&グロいシーンも多く、終盤のある衝撃的なシーンも含めて人を選ぶ作品ではあります。
ただ、そういう目を覆いたくなるようなシーンを通じて「幸せになるということはなにか」というものを考えさせてくれる、素晴らしい作品でした。
