Jimmy

二秒間のJimmyのレビュー・感想・評価

二秒間(1932年製作の映画)
3.0
エドワード・G・ロビンソンは、ギャング役も似合うが、モテない男を演じるのも上手くて、流石‼️
この映画では、モテない男…というか女性に慎重な男なのだが、彼の慎重さの上手をいく女にハメられて……という悲劇の男😱

「『二秒間』なんて変わったタイトルだな…」と思って観始めると、冒頭の電気椅子での死刑執行場面で「電気が流されてから、脳は2秒間生きている。たぶん一生と同じぐらい長い時間かも知れない」などというセリフあり。
……ということで、本作は死刑執行で電気椅子の男の「二秒間」で顛末を回想する映画となっている。

アレン(エドワード・G・ロビンソン)は建築作業員で、親友バド(プレストン・フォスター)と一緒に、摩天楼ビルを作る高所作業をしている。
親友バドはアレンに女性を紹介するのだが、消防署みたいな女ばかり…(笑)
フラリと入ったダンスホールで、ホールの女=シャーリー(ヴィヴィアン・オズボーン)と出会うのだが、アレンは彼女の接近にも慎重。
しかし、そのうち、アレンは泥酔させられて、シャーリーと泥酔結婚させられてしまう。
親友バドが「君は騙されている!」とアレンに言うのだが、工事現場でも二人は喧嘩して……と悪夢の展開になっていく。
(詳細の記載は割愛)

エドワード・G・ロビンソンの演技は光るが、本作で強いて言えば「悪女はシャーリー」なのだろうが彼女は「悪女にしてはチョット、意外な悪さが足りない感じ」であった😆

監督はマーヴィン・ルロイ。
この監督作を(1970年代の名画座で)初めて観たのは『哀愁』なので、ああいう映画の監督かと思っていたら、その後『犯罪王リコ』・『仮面の米国』・『悪い種子』などなど「犯罪者を描いた映画もけっこう撮っている」のも観た🎥
本作は、犯罪ものというより「不運な男もの」であり、『犯罪王リコ』に続いてエドワード・G・ロビンソンを起用した映画。
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