【今見ても迫力十分】
夏樹陽子の女囚が見ものの映画です。
筋書き的にもなかなか工夫が凝らされている。女囚専門の刑務所でどう紀律を保つかという問題をめぐって、刑務所長と、現場の実権を握っている職員とが対立します。こういう、名目上の長と現場をとりしきっている人間との確執は、日本ではあり勝ちなので、そこが面白かった。
夏樹陽子はかなりいたぶられていますが、表情を崩さないのが持ち味か。しかし、逆に言うと美貌が崩れない分、色気があまり出てこない。あえて言えばそこが物足りないかな。
後半の逃避行がすごい迫力。ここだけでも一見の価値がある。
結末はちょっとおざなりだけれど、お約束ですから、仕方がないでしょうね。