プライ

バイオハザード ダムネーションのプライのレビュー・感想・評価

3.4
TVゲーム『バイオハザード』シリーズを原案としたフルCGアニメ映画の2作目。ストーリーの時系列はゲームシリーズの『5』と『6』の間。

シリーズに登場するクリーチャーたちが生物兵器として戦場に投入。ゲームで導入したら持ち腐れそうな「戦場」という空間を用意した着眼点は新しい。(とはいえ、戦争するシーンや武装兵士が点在してる様子がなく、戦場にしてはミニマム過ぎる世界観となってしまい、扱い切れなかった印象はあるけど…。)

前作に引き続きレオンが主人公だけあって、レオンに関係する人物(エイダ)とクリーチャー(プラーガ、ガナード、リッカー、タイラント)が登場。レオンとエイダの関係性やリッカーには視覚がなく聴覚で敵を感知する等の説明がないため、ゲームを遊んだ方向けになっている。
エイダが尻や足を映されてばかりで、要らん男性サービスを起こしている。
タイラントは巨躯な肉体を晒しながらデカい足音闊歩する恐怖を出している。
リッカーは本作の功労賞である。終始、出ずっぱり。しかも、大量に登場。かといって、数の多さでゲームをプレイした方々へのトラウマを植え付ける役割ではない。まさかの勇姿を見ることが出来る。人体の皮膚を剥いだビジュアルは相変わらずグロいが、本作は勇姿補正でカッコよく見えてしまう。こんな光景を目に出来るのは本作だけのはず。

国家と政治家たちの陰謀が渦巻くストーリーだが、視覚的な動きが少ないため印象は薄い。だから、本作で印象に残るのはアクション。『6』のようにレオンもエイダも強力な運動能力を披露する。レオンは銃と体術を使い、縦横無尽に駆け巡る姿は強靭。相変わらずクールな皮肉屋だけど(笑)エイダは華麗な体捌きでスタイリッシュなアクションを見せてくれる。これくらい動ければ、2人ともウェスカーと殴り合い出来そうだな(笑)


⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐
演出・映像   :⭐⭐⭐⭐
登場人物・演技 :⭐⭐⭐
設定・世界観  :⭐⭐⭐
星の総数    :計13個
プライ

プライ