このレビューはネタバレを含みます
監督の故郷、ラ・マンチャを舞台としそこに生きる女達を極彩色で描いた作品。
墓掃除のシーンから始まるのだが、陰鬱な雰囲気ではなくどこか明るい。軽快な音楽も相俟って入り込みやすい。その後もサスペンスな展開が続く中、不思議と笑える場面もありまさに悲喜劇という言葉が相応しい。
「女はいろいろあるのよ」と返すペネロペ・クルスの美貌にドキッとしてしまう。
劇中歌、Volverは吹き替えらしいがそうとは思えない程迫力があり主人公の生き様や背負う業(業が深いのは男性の方というのは一旦置いておく。この作品のスポットライトは女性にしか当たっていないため)に説得力を持たせる。