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ボルベール <帰郷>のPalenicheのレビュー・感想・評価

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)
5.0
2006年の作品。当時のペネロペ・クルスは32歳。匂い立つ美しさ。どんな服装でも髪型でも、泥だらけでも美しさが際立つ。
娘のパウラ、ライムンダ(ペネロペ)、姉のソーレ、幼い頃の隣人で癌末期のアグスティーナ、認知症の叔母パウラ、死んだはずの母イレーネ。スペイン女性の一生が凝縮されたような面々。
衝撃的なのは、スペイン女性が老齢に入った途端、ほとんどの場合太るという事実だ。そして喪服など着てしまうと、全員同じに見える。そして、多くの人の脚が象のようにむくんで?いる。ラテン民族の宿命だろうか。しかし、やせ細っていくよりはずっと健康的でいいような気もする。老人になればなるほど、明るい色の服を着て、よく笑い、ふくよかでいる方が、周囲の人たちにも幸せをもたらすような気がする。
しかし、ライムンダが涙を溜めながら、懐かしいタンゴ「Volver」を歌うシーンは素晴らしかった。心を震わせる何かがあった。
それにしても、ファッション、インテリア、料理などなど、参考になることが多すぎる映画。何度観ても素敵。これからも何度でも観ると思う。
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