こぅ

肉の蝋人形のこぅのレビュー・感想・評価

肉の蝋人形(1953年製作の映画)
3.7
アンドレ・ド・トス監督による、
ワーナーカラーの【復讐サイコ・サスペンス】。


1900年。
歴史に名を残す人物の姿をした蝋人形達が、静かにたたずむ博物館。
強欲な経営者マシュー(ロイ・ロバーツ)は、保険金目当てに自らの館に火を放つ。
蝋人形達を救おうと、燃え上がる館に飛び込んだ蝋人形師ヘンリー(ヴィンセント・プライス)は、業火に焼かれて死んだかに見えたが...。


クレオパトラ、
ジャンヌ・ダルク、マリー・アントワネットなど歴史的人物が並ぶ蝋人形の館。

人形師ヘンリーと金儲けしたい経営者のマシューとは意見が食違ったのだ。
火事を起こして保険金を山分け計画には乗らなかった為に火中の中、殴り合いになる。
火事も本物、身体張ったアクションも中々頑張った‼︎

マシューは逃げ出し、ヘンリーは死んだ⁈

マシューは保険金を手に入れ、恋人のキャシー(キャロリン・ジョーンズ)と結婚する予定だったが、顔の爛れた化け物に絞殺された後、エレベーターに吊るされたのだ。

下宿の相部屋キャシーの部屋を尋ねた友人のスー(フィリス・カーク)は、殺されたキャシーと化け物を目撃する。

ヘンリーの復讐か⁈それとも⁈

スーは、何とか逃げ切った。

遺体安置所からキャシーの遺体が化け物+2人に盗まれた、、

死んだと思われたヘンリー教授は生きていて、車椅子に乗って現れた。
アシスタントは、聾唖のイゴール(チャールズ・ブチンスキー*)とレオン。
そこにはリアルなマシューの蝋人形も用意されていた。
展示会を 恐怖の館 として再開するという。

公開初日、
ギロチンや初の電気椅子処刑、そしてマシューの首吊り場面などが再現されていた。

ヘンリーはリアルに拘るあまり、、
キャシーは、ある作品である事に気づいたのだ、、

ヘンリーは、そんなキャシーにも目をつけた。
寝ているところを化け物に狙われるキャシー、、

ストーリーは見え見えだが、仕掛け(オチ)は気になった。
あの作り物、設定はかなり無茶や〜

クライマックスは、夜の館と地下。


結末は呆気ない。


ストーリー云々よりも
蝋人形も館も蝋の装置も美術の作り込みが一番の見どころ。

邦題は、そのまんま 蝋人形の館 で良かったのに。
https://youtu.be/0LOoWsM-zJA


*注記
イゴール役の猿顔ブチンスキー名義は、ブロンソン(32)で、若くて晩年の渋いイメージが湧かないが筋肉質で強かった。
で、ラストの◯ネタって、、彼へのユーモアを効かせていたな。
こぅ

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