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キクとイサムのhydrangeaのレビュー・感想・評価

キクとイサム(1959年製作の映画)
3.8
キクの身体性の良さは飛び抜けていて、惚れ惚れする。イサムの風貌はヤンチャで粋な男に成長することを予感させる。
祖母は愛情深いし、近隣の若い夫婦や学校の先生たちも理解があって優しい。だが周りの子供達は容赦ないし、街に出れば人種差別される。それは現代においても全く改革されない意識なのだが。
この問題を、当時にしては珍しい女性脚本家が書くことによって、細やかで行き届いた作品になったと思う。通底するのは悲劇なのだが喜劇的なエピソードもあり、ヒューマニスティックだ。
しかし、赤ちゃんをトラックの荷台に置き去りにした件に関しては、キクはちゃんと反省すべきでは?

田中邦衛がお祭りで笛を吹くチョイ役出ていたのを見つけた。
三國連太郎ってどこに出ていたんだろう?

#日本の女性映画人
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