トシ

P.S. アイラヴユーのトシのレビュー・感想・評価

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)
3.9
🎬PS.I LOVE YOU🎬

DVDにて鑑賞

公開日2008,10,18

監督#リチャードラグラヴェネーズ *
出演#ヒラリースワンク #ジェラルドバトラー #リサクドロー *

最愛の夫を突然亡くし家に引きこもっていたホリー。
しかし30歳の誕生日に夫のメッセージが録音されたテープが届き、その後テープの予告通りに夫から消印のない手紙が届き始める……。


オススメして頂いた作品であり、久々のラブストーリーを鑑賞!

亡くなった夫からと手紙が残された妻を動かしていく物語。

ホリーは冒頭から感情的で自分中心で我侭だなと思っていたが、それを包み込むジェリーの飄々とした柔軟な態度を見て、男はこうであるべきなのだろうとも思わされた👏

そんな彼の行動はこの前もこの後も同じである。
我侭ホリーとの初めての出会いの場面から、彼の死後まで彼は彼女をずっと包み込む。

ジェリーの登場時間は決して多くはないが、彼の男としての器の大きさをとことん感じさせられ感心した。

ホリーの立ち直ろうとする過程に寄り添う様に送られてくる彼からの手紙。

生半可な思いではここまで周到なフォローは出来ないでしょう。
ジェリーは間違いなく男の中の男!
情熱的で思慮深い人物。

最後の手紙で永遠に愛していると告げ、新しい恋を応援するシーン。カッコ良すぎる👏

クライマックスでホリーのキスシーンが失敗で終わるのがまた良い💧
そこで直ぐ新たな恋に発展するわけでも無く終わる。

ホリーは最後にはジェリーを感じなくなってしまうが、その時にはホリーはしっかり前を向いて新たな人生を歩んで行っている😁

個人的にホリーのお母さんが言ってた「親が辛いのは、子供が先に死ぬことと自分と同じ人生を歩ませるのを止められないこと、自分の無力さを痛感する」と言ってたのがこの作中でも数少ない本心なんだろうなと感じた。

勿論人それぞれであり、作品によっては親からのレールを歩ませるタイプもあるのでなんとも言えませんがね。。

あと改めてジェリーがいない事、自分が残されてしまったことに涙したホリーに対して慰めとは違う言葉をかけた母に対し、『気休めでも良いから慰めて欲しい』。
クライマックスの親子の会話だから今までに見られなかった心からのセリフとなっている。

先に書いた様に冒頭で亡くなるジェリー。
タイトルの前に喧嘩をしている2人から始まり、タイトルが明けるとジェリーの葬式のシーンが映し出される。

しかし、全編通してジェリーが死と向き合ったり、亡くなっていく過程が描かれていない。
もしかしたらホリー自身が「最愛のジェリーが旅立った」ことを頭では分かっていても本当の意味では受け入れられず彼の逝ってしまう過程を封じ込め、ただ哀しみに暮れていたのではないのかな🤔

でも冒頭に【喧嘩と仲直り】のシーンを入れて2人の関係を描いたり、そのあと死が訪れるギャップとしては良い演出👏👏

また手紙によってそばにいるように思わせる。
あたかも2人で会話しているような描写が多く、そこを感じて欲しい。
だからあえて観ている人にジェリーの死を見せないのかもしれないし。。

個人的には女3人でボートで釣りをしているところが1番面白い。
オールは流されるわ、口論になり、みんな救命具が発動したりと観ていて安心させられる喧嘩。

これ続編が15年の時を得て発表。
原作が発売されたみたいですね。

続編のタイトルは手紙の追伸や後書きという意味の『Postscript(ポストスクリプト)』

舞台は前作の終わりから6年後。
ホリーが妹から自分のポッドキャストで夫からの手紙について話をして欲しいと依頼されるところから始まる。
手紙について話しているうちに彼との思い出や悲しみが甦るという展開らしいです🙄
トシ

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