久保田靖史

ふたりの久保田靖史のレビュー・感想・評価

ふたり(1991年製作の映画)
4.0
 赤川次郎原作。石田ひかりが女優として飛躍するきっかけとなった作品です。中嶋朋子が事故死した後、妹のそばに幽霊として現れると云う展開は「異人たちとの夏」に続く大林宣彦らしい展開。また大林宣彦の故郷・尾道で撮影されており、その街の魅了が溢れており、近くに住んでいたらロケ地巡りもしたくなるでしょう。
 私がこの映画を前に観たのは、封切り時に東銀座で。まだ独身で社会人2年目でした。今回33年振りに観て大きく変わったのは、父親役の岸辺一徳にシンパシーを感じた所。やはり私も娘を持つ父親になったからでしょうか。小樽に単身赴任して増田恵子と不倫しますが、それがそのまま2年後のやはり石田ひかり主演で、小樽で撮影した「はるか、ノスタルジィ」に繋がるように思えます。
久保田靖史

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