ユナマリア

森の石松のユナマリアのレビュー・感想・評価

森の石松(1957年製作の映画)
4.0
「次郎長三国志」の森の石松が、次郎長の子分になる所や旅を描いた作品。

若き勝新による活気溢れる石松と、独自の軽快な内容が面白い。

喧嘩っ早い森の石松は、すぐにトラブルを起こす。

そんな彼は、清水の次郎長の子分になる事が夢であるのだが、次郎長のポリシーとして清水のものを入れる気はない。

しかし彼の本気度とどこか憎めない性格が気に入り、晴れて次郎長へ入る。

そして、石松は参次の妹おえんに恋をするのだが…

内容自体はシンプルであるが、とにかく勝新に惹かれる。

酔っぱらった時の喋り方や表情、ラストの殺陣、おえんに恋する様など、魅力に溢れていた。

彼ならではの芝居で、「耐える」様を表現しているところは見所のひとつ。

また、敵役である吉兵衛を演じているのが、マキノ雅弘の「次郎長三国志」で次郎長を演じた小堀明男なのが面白い。
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