偏執性分裂症で入院していたギャング団のボス、ヴィックが退院する日が決まった。彼の入院中に、彼の愛人グレースに手を出してしまったミッキーは戦々恐々。
一方、次のボスの座を奪おうと画策していたベンが、何やら不穏な動きを見せ始め、更にはライバルギャング団が、ヴィックの縄張りを奪おうとする。
それぞれの思惑が交錯し、生き残りをかけたバトルの火ぶたが切って落とされる。果たして、最後に笑うものは誰だ!?
本作、一見すると人間関係が複雑そうだけど、意外とわかり易い。上下関係と対立関係が大まかに分かっていれば十分ストーリーについていける。
ギャングの話なのだが、骨太ハードボイルド系ではない。大勢の死人が出るが、スリリングさもさほどない、軽めの内容。かといってコメディというわけでもない。
というわけで、どうも中途半端な作りだなあと感じてしまったが、キャストは豪華なので、誰が生き残るのかに注目して鑑賞すると面白い。
口数の減らないガブリエル・バーン
ずっと何を考えてるのか掴みづらい表情のジェフ・ゴールドブラム
どこをどう見ても普通のオッサンのリチャード・ドレイファス
色香漂うエレン・バーキン
大物ぶりたい小心者のカイル・マクラクラン
こいつは絶対に殺される感満載のグレゴリー・ハインズ
常にニヤついているビリー・ドラゴ
なかなか姿を現さないダイアン・レイン
白い歯を見せる笑顔が特徴的なバート・レイノルズ
ガブリエル・バーンに歌を邪魔されまくるポール・アンカ
運転中によそ見ばかりのロブ・ライナーetc……
最後まで立っていられるのは果たして。