イチロヲ

マルクス兄弟珍サーカスのイチロヲのレビュー・感想・評価

マルクス兄弟珍サーカス(1939年製作の映画)
4.0
負債を抱えているサーカス団に雇われた弁護士が、現金強奪事件の真犯人を捜し出そうとする。戦前戦後のハリウッド喜劇を牽引したグループ、マルクス兄弟の第9作目。

巨大サーカス団がフィーチャーされているため、実際の曲芸師と観客をエキストラに起用した、大掛かりな撮影がおこなわれている。本物の動物(ゴリラだけは着ぐるみ)も一緒にコメディ演技をするため、純粋に感動させられる。

若手の座長と花形スターがカップルになるのだが、借金返済のために用意していた1万ドルが強奪されたのを契機にして、マルクス兄弟による犯人捜しが開始。サーカス団の乗っ取りを企む敵対グループと対峙する。

性悪な美人曲芸師、小人の教授(演じているのは子役?)など、悪役キャラが立っているところが素晴らしい。トリック映像を含めたアクロバット喜劇もまた見ごたえ満点であり、「ゴリラの中身の人」が一番スゴイことに気づかされる。
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