筋肉的キリスト教徒

ジャンヌ・ダークの筋肉的キリスト教徒のレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダーク(1948年製作の映画)
3.5
fate鯖の元ネタ観ようの回

最初にジャンヌ・ダルクが列聖される場面から始まる。

この映画でのジャンヌは「ただひたすらに信心深い村娘」って感じの描かれ方。
イングランドやブルゴーニュを憎んでいないし、主の声に従ってシャルル王太子を戴冠しようと奮闘する。
まさに偶像としてのジャンヌ。

現在ではジャンヌ=ジル・ド・レとセットみたいなイメージだけど、今作ではほぼワンカットのみの登場…
髭が印象的なだけ。。。
代わりに戦友ラ・イールやアランソンが補佐役の立場。
当時のフランスはアルマニャック派vsブルゴーニュ派という内戦状態で一枚岩ではなかった。
ジャンヌの故郷ドンレミ村はブルゴーニュ派の襲撃を受けた経験から、ジャンヌ自身は大の反ブルゴーニュだったという話も。(でも今作ではそれほど憎しみはない様子)

後半はジャンヌの宗教裁判。
やっぱ教会クソだわ…ってなる。コーション司教は嘘つくし非公式の裁判やるしでヘイト高め。
個人的に一番ムカつくのはシャルル7世なんですけどね

当時の裁判は間違っていたと認めれば命だけは助けてもらえるみたい。(後200年後の魔女狩りではそうはいかない)

ベストシーンはジャンヌがオルレアンに向け前進する場面。
ここで『聖ジャンヌ・ダルクのテーマ』!!
教会の鐘、無駄に壮大なラッパ、祭り上げられた乙女の甲冑姿。最高!