SachikoInoue

ミッドナイトクロスのSachikoInoueのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
4.5
思わぬ一本に出会いました。
まずジョントラボルタってところで普段は観ないやつ。

設定が面白い。
映画の音響効果の仕事をしているという主人公、ジャック。
効果音を収録していた先で、交通事故を目撃、そしてその一部始終を録音していた。
しかし、その事故は実は事故ではなく殺人かもしれないことに気づき、独自に調べ始める。

81年に公開ということだが、観ている時に、撮り方がもっと古い映画の撮り方をしていて面白かった。普段そこまで古い映画を観ない私でも気付くくらいなので、きっと監督はとても念入りに撮影したのかもしれない。
古典的?かと思いきや、スタイリッシュな感じもあったり観ていて飽きないカメラワークだった。

事故の際救出したサリーと共に事件を追うのだが、途中から、徐々に近づいてくる殺し屋の存在がハラハラさせてくれる。


以下、軽くネタバレ。


やっぱり一番の見所は、終盤のジャックの追跡からラストシーンに向かう所。
まさか最後はあんなことになるなんて。
花火の効果で、悲惨なシーンがなんとも切ないシーンに変わった。
事件が終わって、日常に戻ってもサリーの事が忘れられず、彼女の声を映画に使う。
ジャックの言いようのない悲しさのようなものが伝わってきました。
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