たくはち

ミッドナイトクロスのたくはちのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
4.1
音響技師である主人公ジャックが効果音採取のため外で録音中に、大統領候補が乗る車の事故に遭遇。ジャックはその事故の音源から世間は知らない真実を握ることになり、陰謀に巻き込まれていく…という話。

まずサスペンス映画のプロットとしては至ってシンプルな構造である。
そこに独特なカメラワークと美しい照明、音楽、演出といったデパルマワールドが合わさることで最高に洒落た作品になっている。
特に、デパルマらしいロングショットで室内を移動していく撮影方法はワンカットで何が起きているか理解できるのと同時に、独特な不安感を煽るサスペンスとしての要素を増強させていた。

それから、この作品の最も素晴らしい所はラストだと断言できる。ラストのシーケンスの美しさで作品全体の意味やメッセージを完璧に成立させている。
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