YYamada

ミッドナイトクロスのYYamadaのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
3.8
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
ミッドナイトクロス (1981)
◆サスペンスの要素:
・陰謀に巻き込まれる若き女性の保護

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・B級恐怖映画の音響効果マン、ジャックは風の音を録音中に自動車事故を目撃し、川に落ちた車からサリーという若い女性を救助する。
・彼は、同乗していた死亡者が次期大統領候補だったことを知り、さらに録音テープに収められた音から、これが狙撃によって起きた事件だと気づく。やがてサリーの正体も明るみになるが…。

〈見処〉
①間に合うか? トラボルタ!!
 巨匠デ・パルマ、中期の名作!
・『ミッドナイトクロス』(原題: Blow Out=「吹き消す」)は、1981年に製作されたサスペンス映画。
・監督は、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシら大御所監督と同世代のブライアン・デ・パルマ。後に『スカーフェイス』(1983)、『アンタッチャブル』 (1987)、『ミッション・インポッシブル』 (1996)とヒット作品を連発するデ・パルマが、新鋭監督として注目を浴びていた時期の野心作として、カルト人気を誇る作品である。

②結び…本作の見処は?
余韻ありまくり映画の最高峰!
◎:「吠えるトラボルタ」のジャケ写で有名な本作。陰謀に巻き込まれながら、真相究明に奔走する音響効果マンの配役は、トラボルタ史上、屈指の名キャラクター。映画史上に残る結末を迎えるトラボルタには、余韻の洪水を感じざるを得ない。
◎: 映画史に残る…と勝手評価するラストシーンでは、ジョン・トラボルタとナンシー・アレンの頭上に咲く花火を、ローアングル角度にて周回撮影。その美しさは、まさに「映像の魔術師」デ・パルマ監督の能力の高さをを感じざるを得ない。
▲: 大衆サスペンスの観点では、中盤の描写に刺激が薄いかもしれない。

本作は映画通を見分ける「リトマス試験紙」のような作品だと思います。皆さんは「神映画」or「凡作」のどちらの評価に倒れますか??
ちなみに、自分は初鑑賞から20年経っても結論を出せていません。
YYamada

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