うんうんなるほど、と見てたら斜め上をいく怒涛の展開が波のように押し寄せてくる
だけど、大事なポイントは押さえてるのか、全然置いてきぼりにならない。
最後まで見ると、もうスタンディングオーベーション
一流料理人だが味覚を失いつつある朱
30年以上彼を支え、今は舌の役割をしていた仲間の料理人の死去
人生の味が分からない
冴えない恋愛ソングのカラオケをしてる隣人の騒音に対抗して、窓にスピーカーを置いてゴスペル流すのはかなりイケてる笑
「人生は料理のようにはいかない。材料が揃わない時もある。食べるまで甘いか辛いか予測もつかない。」
台湾版小津さんと言われることもあるみたいだけど、家族をテーマにしている点は共通するけど違う点も多いように思う
小津さんは「仕方ない」世の中(世の常?)を自己中心的に生きるのではなく、良心さを貫く姿を描いているけれど、本作は「仕方ない」世の常を一旦壊して再構築する