恥ずかしながら、アン・リーの台湾映画は初めて鑑賞。初っ端から飯テロ映画としての魅力が炸裂しててヤバいが、蓋を開ければ丁寧な仕上がりの家族ドラマだった。
かつての経験から恋愛を拒絶しキリスト教への信仰に生きる高校の化学教師の長女、対照的に恋を楽しみ航空会社でバリバリのキャリアウーマンとして生きる料理上手な次女、親友の恋に憧れながらウェンディーズでバイトをする愛らしい大学生の末っ子、そして、彼女たち3人を男でひとつで育て上げた伝説的な料理人である父。
何だかキャラ設定が入り組んでいて日本の連ドラみたいだが、テンポの良い場面展開やわかりやすい表現の積み重ねは、ハリウッドのラブコメとほとんど変わらない。
でも、淡々とした家族ドラマかと思っていたら、途中から怒涛の展開を見せ、クライマックスはなんじゃそりゃ、となるので、結構オモロかった。出てくる男(父親以外)のファッションがことごとくダサいところなんかも、ポイントだと思う。