うえびん

アナとオットーのうえびんのレビュー・感想・評価

アナとオットー(1998年製作の映画)
3.4
一寸先の光と闇

1998年 スペイン作品

アナ(ANA)とオットー(OTTO)
上から読んでも、下から読んでも
アナとオットー

「逆さ言葉の名前は幸運の印」

少女期に最愛の父を失ったアナ
青年期に最愛の母を失ったオットー

偶然の出会い
その後の成長と恋
別れと再会

古い家族と新しい家族
親子の確執と和解
二組の親子
少年と少女の成長奇譚

今の出来事に、過去の思い出や幻想が入り交じるのが面白い

スペイン人のオットーがドイツ系の名前である由来は、第二次大戦のゲルニカ爆撃での祖父の体験に拠る

スペインとドイツ
国家間の確執と和解も滲ませる

「命は循環、いつかは消える」

少年オットーが紙ひこうきに記した“人生のテーマ”は何だったんだろうか

いつかは消える命の対義、“永遠の愛”を記したんだろうか

真夜中に太陽が沈まない街ラップランド(フィンランド)で、アナの瞳に映ったものと映らなかったもの

逆さ言葉を名にもつ二人の幸運とは、果たして何だったんだろうか
うえびん

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