解説
「次郎長社長よさこい道中」の瀬川昌治と「カレーライス」の渡辺祐介が共同で脚本を執筆、渡辺祐介が監督したサラリーマン喜劇。撮影は「山麓」の飯村雅彦。
1962年製作／88分／日本
配給：東映
ストーリー
庖丁一本で割烹「浪花」を作りあげた勝五郎は昔気質のがんこ親父だが、そろそろ楽隠居をしようかと考えている。ところが頼りにする長男の勝男は、味元株式会社に就職、サラリーマンとしての一歩を踏み出してしまった。がっくりとする勝五郎だが、そこはよくしたもので小料理屋の主人庄作とのつきあいがカンフル剤的役目をはたしている。幼馴みの二人はバー・エルテナの景子を張り合っているのだ。ヤモメの勝五郎が有利だが、味元の専務小野田という強敵がいるから油断はできない。ところでその景子は、勝男の恋人CMガールの悦子と同じアパートの隣同士、勝男の就職に一役かっているとは勝五郎もつゆ知らない。もちろん景子も勝五郎をふれ込み通りの社長と信じて疑わない。さて、念願のサラリーマン生活に張切る勝男だが、次の難関悦子との結婚に頭を悩ませていた。あの手この手の戦法にも昔気質の勝五郎は頑としてききいれない。折しも今度は勝五郎に再婚話が持ち上った。だがゾッコン景子に参っている勝五郎はそれを断ると、頼まれるまま景子に同伴して熱海へ飛んだ。二人っきりになって夢心持の勝五郎だったがそれも束の間、後を追ってきた花嫁候補にばったり。勝五郎の正体を知った景子はかんかん、夢はもろくもくずれ去った。一方勝男は秘書課に転任、といっても宴会係で連日汗だくの奮闘中。そこへ来日中のバイヤー、ラミー氏が浪花の料理を食べたいと言いだした。ところが困ったことに勝五郎が熱海のショック以来家へ戻らないのだ。たまりかねた勝男が庖丁を握ったところへ、ひょっこり勝五郎が帰って来た。悦子と景子の説得が功を奏したのだ。親子の庖丁の音が、威勢よく流れていった。
閉じる
スタッフ・キャスト
監督
渡邊祐介
脚本
瀬川昌治 渡邊祐介
企画
秋田亨 吉田達
撮影
飯村雅彦
美術
藤田博
音楽
広瀬健次郎
録音
岩田広一
照明
川崎保之丞
スチール
遠藤努
進藤英太郎磯村勝五郎進藤英太郎
中村嘉葎雄磯村勝男中村嘉葎雄
大村文武鯵沢真一大村文武
久保菜穂子鯵沢鯛子久保菜穂子
大泉滉鰯田英二大泉滉
筑波久子鰯田鮎子筑波久子
世志凡太鮒村良平世志凡太
中原ひとみ鮒村鮭子中原ひとみ
佐久間良子海老原悦子佐久間良子
藤間紫木下景子藤間紫
沢村貞子呉竹うめ子沢村貞子
多々良純浜村庄作多々良純
関敬六清呉関敬六
若水ヤエ子安子若水ヤエ子
沢彰謙海老原徳蔵沢彰謙
福島卓海老原順平福島卓
佐藤晟也並木五郎佐藤晟也
北龍二味元の社長北龍二
神田隆小野田神田隆
谷幹一新井谷幹一
河合絃司本田河合絃司
岡本四郎下村岡本四郎
菅原壮男升田菅原壮男
小金井秀春山崎小金井秀春
八方ゆり女給風の女八方ゆり
小川守サングラスの男小川守
牧野内とみ子BG（1）牧野内とみ子
五十嵐藤江BG（2）五十嵐藤江
愛川かおるBG（3）愛川かおる
田村茂子BG（4）田村茂子
不忍郷子料亭女将Ａ不忍郷子
山本緑料亭女将Ｂ山本緑
最上逸馬貫一荘の主人最上逸馬
金子澄江ホテルの女中金子澄江
清見淳ホテルの番頭清見淳
北峰有二ディレクター北峰有二
春日千里庄作の女房春日千里
岡部正純魚河岸の若い衆岡部正純
安城百合子ホステスＡ安城百合子
西村伊久子ホステスＢ西村伊久子
波多美知ホステスＣ波多美知
三味線豊寿新橋小竹三味線豊寿
以上映画COMから引用
