マッサージ屋2号店

学校IIIのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

学校III(1998年製作の映画)
3.0
シリーズ第3作目。
会社からリストラされた中年達が通う職業訓練校での生活を描く物語。

今作も「学校」はテーマなんですが、生徒達は中年で会社をリストラされたり自営業者がやむにやまれず閉業したりという事情を持つ。
第2の人生として職業訓練校に通いボイラー技士の資格を取ろうという流れ。

主軸は大竹しのぶ演じる自閉症の息子を持ち再就職を目指す紗和子と小林稔侍演じる大企業を早期退職した高野の2人。
障害児を絡ませるあたりは前作のようだが、こちらも母親としての苦悩が伺える。

そして高野の方は大企業で役職まで就いていたのにリストラで辞めたということで職業訓練校に来てもプライドが邪魔するわけです。
私も高野くらいの年齢になったので他人事ではなく見られましたが、本当に1から勉強するって大変だろうなと思いますもんね。

しかし90年代の映画なんですが、日本の景気や経済状況は現在と変わらないんだな〜と改めて思いました。
さらに高齢者になっても働け!死ぬまで働け!って状況は悪くなってるしね。

後半から中年同士の恋愛モノになっていくのは「え?」って感じ。
さらに締めも中途半端で…。