松岡茉優

限りなく透明に近いブルーの松岡茉優のレビュー・感想・評価

限りなく透明に近いブルー(1979年製作の映画)
3.6
村上龍のデビュー作。自分の小説を映画化するにあたり自ら脚本、監督までもやっちゃうシリーズはここから始まった。
アパートの映し方や実録路線みたいな撮り方をしている殴り合いなど映画を撮る気満々な感じがする。やたら机を倒したり人が倒れ込む乱闘もまあまあ良い。ただ話はやっぱり全然面白くない。
中盤になるとATGみたいなことをやり出すのだが、この妄想シークエンスが結構長い。電球からヘッドライトへの繋ぎはとても良かったし、道端でのびしょ濡れの絡みは村上龍が撮ったとは思えないほどロマンチックだった(中山麻里の乳がデカすぎ!)。終盤のアメリカ兵はやっぱり強すぎだし、妻とセックスした回数をランキングにして伝えるの笑った(俺は2位でお前は7位だ)。ラストショットはちゃんと「限りなく透明に近いブルー」っぽかった。撮影大変だったんだろうな…。
「夏って楽しまないとシケる季節なのよね」というセリフがお気に入り。主役を演じる三田村邦彦が村上龍の原作を8ページで投げ出すほどであり、あまり出演に乗り気ではなかったというエピソードがおもろい。(Wiki情報)
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