荒野の森くま

限りなく透明に近いブルーの荒野の森くまのレビュー・感想・評価

限りなく透明に近いブルー(1979年製作の映画)
3.0
1971年夏、基地の町でのドラッグとセックスにしか興味がないシラケた青春の群像劇で、若くモラトリアムの時期に見ていれば評価がもっと上がったかもと想わせる野心作。
ビデオ鑑賞のためトリミングされてる可能性もあるがバストショットが通常よりワンピッチ寄ってる感じで新鮮。

見どころはラリッた中山麻里と三田村邦彦との土砂降りセックス(石井隆映画のよう)に至る道行と
屋上でのパーティ中に、佐久間(ヤマギシ君)宏則と女の子が突然歌い出す「花の首飾り」から曲が変わり流れてくる「ラブ・ミー・テンダー」に合わせてみんなが踊り出すくだり・・・ここだけハッピーになれるし・・・助監督相米慎二パートじゃないかと思ったり、『フィギュアなあなた』に影響を与えたんじゃないかと考えたり・・・見る価値ありです。

えっ!ストーリーは?って・・・もう忘れちゃいましたよ。

ちなみに助監督のところに相米慎二や杉田二郎のクレジットはありませんでした。