セッセエリボー

モホークの太鼓のセッセエリボーのレビュー・感想・評価

モホークの太鼓(1939年製作の映画)
4.5
正直全っったく好きにはなれないのだがこれにはやられた、これが初のカラー作品ってすごすぎる。領土の正統性を裏付ける叙事詩を急拵えで作るに及んでこういう個人主義的なファミリードラマを採用する慧眼がシンプルに怖い。パーティを抜け出した妻が階下の喧騒に耳を傾けながら月光に照らされているところ、男たちが敵の襲撃を待つ砦を仰ぎ見るショットなど、ペドロコスタっぽさもある強烈な陰影を備えた画面が素晴らしかった。