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モホークの太鼓のtjZeroのレビュー・感想・評価

モホークの太鼓(1939年製作の映画)
3.7
18世紀後半の米国東部。開拓地で新婚生活をスタートさせた夫婦(ヘンリー・フォンダとクローデット・コルベール)の波乱の日々。
土地を切り開き、生活を整え、家族を増やし…ながらも先住民との争いでまた一からのスタートを余儀なくされる。
名匠ジョン・フォード監督作だから、安心して観ていられる。
登場人物たちのやりとりにあたたかな感情の温もりが感じられるし、フォード監督ならではの絵画的なショット(広野を奥に進んでいく義勇軍を前景で見送る婦人の姿…など)がアクセントとしてグッと作品を引き締めている。
『風と共に去りぬ』なんかと同じく、戦争に向かう時代の製作(1939年)なので”アメリカ万歳”的な戦意高揚が鼻につく面もあるけど、合衆国が異民族同士の争いをくり返しながら成り立ってきたんだな~、という事がよく分かる。移民問題で揺れる今のアメリカともず~っとつながっているんだなあ。
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