全体的に虚無感の漂う作品で、アヴァンギャルドなテイストを感じさせるカメラワークが印象に残った。
村木は敵対していた組の兄貴分を殺して刑務所に入れられていたが、出所してみれば対立していた組とは手打ちに…
60年代の粗く荒んだ町並みがモノクロの映像と相まってギラギラとクールに黒光りしている。映画のどこを切り取ってもハイライトのようで、繋ぎのカットさえも役者の色気が凄すぎて絵になってしまう。村木が暮らす…
>>続きを読む今回は、良かったです!!
乾いた湖みたいに不快な台詞も全然ないし、ヤーさんばかりであろう花札賭博もなんか安心して見れるし、加賀まりこの嫌味のない「よろしいの?」って口調がぐっとくるね
最後まで身元が…
パリLe Champo にて、奇妙なパリジェンヌと。
とにかく楽しい作品。カメラはほぼ俳優の上半身を撮り真正面が多い。急なズームアップと常に誰かがタバコを吸っている。モノクロ映画の映え方を学び、そ…
濡れた地面や煙など凝った画面設計で、日本製のノワールとして『殺しの烙印』を連想した。
殺しのシーンでオペラを流すのは当時の観客にとってはかなり衝撃的だったと思われる。
ラストシーン、冴子を失っ…
賭場には不似合いな佇まいの冴子はおそらくきっとお嬢様。
勝負に熱を上げるスリル大好き娘は、もっと大きな賭場に連れていってと初対面のやくざ者の村木にせがむ。
"もう朝なんか来なくてもいいわ。
あた…
『アクター・ジェンダー・イメージズ』で紹介されていたし観ようと
集中力を欠いてしまったけど気になる画が多い
賭場での呪文のようなリズム
柵とその影と肌に融ける境界
車で待つ加賀まりこの横顔
雨の…
「俺はアレを使う奴は好かねえんだ」「どうして?」「そんな野郎はきっと卑怯だ、自分で自分を引っ張りきれねえ奴だ」「そうかしら?人間て自分で自分を引っ張り切れるものかしら?」「よしな、ヤクは自分で使い切…
>>続きを読む松竹株式会社