果糖

ハナ子さんの果糖のレビュー・感想・評価

ハナ子さん(1943年製作の映画)
4.5
底抜けに明るい和製ミュージカル調の戦時プロパガンダ映画。善良な人々の心配りと祝福に満ちた同調圧力としての隣組。「明朗」の政治性。wokeなディストピア。

家父長制的価値観に縛られないお調子者で朗らかな父親に歌われる愛国行進曲。銃後生活の持続のための節約も、密で精神衛生によいとされる共同体への里帰り描写で肯定。轟夕起子によるでんぐり返しとベロ出しが醸し出す薄気味悪さ。

全然関係ないけど、検閲による削除シーンには『も~っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』を連想してしまう。
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