オレンチ

007/死ぬのは奴らだのオレンチのレビュー・感想・評価

007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)
3.6
007シリーズ第8弾!ロジャー・ムーアが初登場!



■3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーア!

ジェームズ・ボンド特有の渋さに親しみ安いコミカルさを加えることで新たなボンド像を切り開き、その人気からか現段階では一番ジェームズ・ボンドを演じた回数が多い(番外編も入れるとショーン・コネリーと同等)ロジャー・ムーアの初登場作品です!
ショーン・コネリーから一転。胸毛も無く、さらっと若返った印象があるロジャー・ムーアボンドですが、実はこの方ショーン・コネリーよりも年上なんです。笑
やっぱ髪の毛って大事なんだなー。育毛しよう。



■ブードゥー教にタロットカード、スパイ映画には珍しいオカルト色

物語の中心にあるのはブードゥー教とタロットカード。
アウトローな黒人が支配するNYのハーレム、そしてカリブ海の島国を支配する怪しい宗教を信仰している黒人。全体的にオカルトと黒人が絡んでいるイメージ。
特にゲームに登場してきたのもあるが、自分にはサメディ男爵が一番印象的。あの強烈なインパクトのあるビジュアルと強烈なインパクトのある笑い方。さらには強烈なラストの登場で映画のイメージを一気にかっさらっていく。

そしてタロットカードを操る超美女ソリテア。
いやーとにかく美しい。久々に見たけど、この人ボンド・ガールの中でもトップクラスに美人なんじゃないか?ハグされたい。
ちなみに出演者たちも実際にタロットカードで占いを受けたようで、その効果はなかなか。内容はwiki参照で。笑

それにしても007シリーズって、サメとかワニとか凶暴な生き物像がほんと好きだな〜と思った。


■シリーズならではの登場人物たち

Mやマニーペニーといった常連も勿論登場するが、これだけ続くシリーズならではでハッ!とする人物が登場する。
彼の名はクォレルJr.
そう!ドクターノオで名誉の戦死?を遂げたクォレルの息子なのだ(多分。笑)
特に説明はないけど、シリーズとしてこういった小ネタを挟んでくれるのはやっぱり嬉しい。
そしてもう一人、鼻に付くほど無駄に印象を残したペッパー保安官。
初めて見た時、なんかこいつの登場シーンやたら多いな〜邪魔だな〜とか思ってたけど、今後のために覚えておこう。笑

ちなみに本作、Qは登場しない。
シリーズ出演数最高記録を誇るデスモンド・リュウェリン(実に17作にも出演)が引退するまでに登場しない作品は本作とドクターノオだけ。