素晴らしい。どうしようもなく救いようのない映画。夜中に見たから余計に怖かった。
何組かのストーリーがあるんだけど、みんな不幸で不幸でやっとの思いで小さな幸せへの光を見出したと思ったら死ぬ。死ぬ。死ぬ。救いようがない。どん底の不幸の中やっと探し出した小さな希望をも最後の一潰しとばかりにこなごなに握りつぶされる。北野武監督はどエスか？こんなの平気で描けるなんて彼はきっと冷酷な神さま。汗たらす人間たちをあざ笑ってるの。努力が報われそうになったらすぐに殺すの。誰も幸せにはさせない。この映画は何を言いたいのかじゃなく、彼は何を考えているのかが分かる作品。映像で表現できるなんて天才だし羨ましい。そして北野武の考えていることは、、恐ろしすぎる。。
でも人生なんてそんなもの？全てのゴールがハッピーなわけがない。それにしても残酷すぎる。朱の映像が綺麗すぎてそれもトラウマ。血みたい。私にとってはヘビーすぎて数日間鬱みたいになった。演者さんはもっと辛かったんじゃないかと想像。タフだね。でもそれくらいに映画として素晴らしいということだ。観る価値はある。
