シンタロー

悪魔のワルツのシンタローのレビュー・感想・評価

悪魔のワルツ(1971年製作の映画)
3.4
アラン・アルダ、ジャクリーン・ビセット主演のオカルトホラー。
元ピアニストで音楽記者のマイルズは、名ピアニスト、ダンカンと、その娘ロクサーヌと取材で知り合う。二人はマイルズを、理想的なピアニストの手をしていると絶賛。マイルズの妻ポーラは、二人の夫に対する執着心、怪しい友人たちと飼い犬、気味の悪い屋敷に、嫌悪感を覚える。持病が悪化し、ダンカンは亡くなるが、それを境にポーラは夫の異様な変化を感じるようになり…。
「ローズマリーの赤ちゃん」の影響を受けたと思われる悪魔崇拝を題材にしたオカルトホラー。悪魔崇拝者はどこにいるかわからないという怖さは共通だけど、それより恐ろしかったのはこのポーラという女の性根。家族を悪魔崇拝者に奪われた恨みつらみの晴らし方がそれ?そのやり口で結果満足なんでしょうかね?自分には全く理解できませんでした。音楽はなかなかの重厚感だけど、演出はB級テイストで、人面犬が登場する淫らな仮装パーティや、乳放り出しての悪魔儀式等々、ツッコミどころ満載。
アラン・アルダは残念ながらこれといった見せ場がなく、主演とは思えない薄味。大奮闘はジャクリーン・ビセット!今回も出し惜しみなし!お顔が美しいのは重々承知の上で、髪の傷みと大根ぶりが気になる。70年代は間違いなくトップ女優の一人だったけど、なぜかジェーン・フォンダやフェイ・ダナウェイのような一流感は感じなかったなぁ。バトル相手のバーバラ・パーキンスも負けず劣らずの美貌で、こちらもしっかり脱いでくれます。
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