緩い～。あまりに緩い作りで、明るい雷蔵さんには滅法弱い私も、こんなに緩くていいのか？とあきれるくらい話はテキトーでとりとめないし、音楽はブツッと切れるし、新人スター坪内ミキ子は、ただ演技が下手なのかキャラなのかわからんし…ちょっとオタク要素のある偏差値の高い女子大生みたいな、ある意味時代劇離れした新しいお姫様像というか。雷蔵さんも、どう受けて芝居すべきか戸惑ったのでは？ともかく、｢陽気な殿様｣という少しも捻りのないタイトルそのまんまの看板に偽りない映画で、最初から最後まで明るい雷蔵さんがたっぷり見られたから、余は満足！今では失われた日本各地の夾雑物のない風景、庭園や自然を広い開口部に取り込んだ日本家屋の佇まいなど、絵になる映像も見どころ。
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