ゆかちん

幸せの始まりはのゆかちんのレビュー・感想・評価

幸せの始まりは(2010年製作の映画)
2.9
ゆったりとゆるい大人のラブコメ。
スペック云々より「何か違う」「何か居心地いい」が大事ということでしょうか。


メジャーリーガーの恋人マティ(オーウェン・ウィルソン)と一緒に暮らす31歳のプロソフトボール選手リサ(リース・ウィザースプーン)は、突然チームからクビを言い渡されてしまう。
落ち込むリサの前に、父親(ジャック・ニコルソン)と貿易業を営むが、現在は身に覚えのない投資詐欺の疑いで起訴されるか否かといった瀬戸際に立っていた青年ジョージ(ポール・ラッド)が現われーーー。



リサ役のリース・ウィザースプーンて、恋人はゴーストでの人か。
ハキハキした美女役が似合う。

オーウェン・ウィルソンとポール・ラッドて好きな俳優さんたち!

ジョージめちゃええやつ!!
ジョージの状況、普通なら発狂しそうなのに、逃避したりしながらも周りに優しく過ごしてるの偉すぎ。
ほんまは父が犯人で、父は初犯じゃないから罪が重くなるため、ジョージに罪を着せようとしてるとか父親最悪すぎんか。。
リサとうまくいかないなら自分が被っていいって言ったりして、なんてお人よしなんだ。。
途中、キツすぎて父からの電話とかから逃げてるの、なんかわかるなーってなった。
そんな時に出逢えたリサに夢中になって、そのチャンスだけは逃さなかったのかっこよかった。
ポール・ラッドめちゃ似合う。
ダメダメでドン底な状況でも、なんか軽やかさを出して重くしない演技いい。でも、ちゃんと辛そうなのは滲み出てるという。
ほんま、バンビみたいな目で可愛いw

でも、バンビみたいといえばオーウェン・ウィルソンも大概可愛い目してるけど。

マティも悪い人ではない。
優しいし、懐深いところもある。
でも、確かに「なんか違う」て思うな…笑。
メジャーリーガーで女性にモテモテでお金持ちなら、こういうたまに挟まる言葉に出るような価値観になるのも仕方ないよなってのはある。
マティが好きなら、そこに合わせるか、そこを直すか、なんだろうなと思うんやけど。

でも、「なんか違う」人と「居心地いい」人が同時にいたら、やっぱ「なんか違う」人はしんどいやろな〜。
いずれ壊れそうやし。

2人の対比はあったけど、最後に象徴的だったのは、プレゼントを包装紙から丁寧に開けようとするリサに「早く開けて!」とぐしゃぐしゃにあけるマティと、リサが開けるまでニコニコしながらじっと待ってるジョージ。
2人とも思いやりはあるんだけど、マティは一方的なんよね。自分よがりなところもあるというか。それに対して、ジョージは相手の立場をみてるなぁという感じ。

んー、そりゃ、ジョージのが一緒にいたいってなるよな〜。


真っ直ぐ誠実にマティに断りを入れてリサに告白したジョージと、2人に正面から向き合い判断をしたリサと、それを受け入れたマティが、なんとも良い終わり方かなと思った。

しかし、ジョージのこれから大変やけどね笑。多分、父は逮捕されるし、会社どうなるかわからんし。



メインの3人以外に、結構素敵な存在と素敵なシーンをやった会社の秘書アニー。
MCUのアガサとかやってるキャスリン・ハーンやった!
彼女の正義感と葛藤がコミカルさ交えて良い感じに出てたし、出産後のプロポーズのシーンは感動的やったなぁ。。

ジョージに罪を着せようとした父にジャック・ニコルソン。悪いやつだけど、なんか憎めない感じに仕上がってた笑。
最後、ジョージが成功したのを見たときの表情は、父親としてホッとしたのかな。自分は逮捕されると微妙な気持ちだったのかな。



絶対見た方がいい作品かといえばわからないけど笑、役者さんたち好きだし、ゆるくポーッとしながら見るには良い作品だなと思いました。
ゆかちん

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