TaT

偶然のTaTのレビュー・感想・評価

偶然(1982年製作の映画)
4.0
父親の死を機に大学を休学した男が辿る分岐した3つの物語。
ポーランド情勢を交えながらも、運命の数奇さを描いているのがキェシロフスキーらしい。

人生とは偶発的なものと意図的な選択に導かれた結果の連続で、それにより何もかもが変わり得る。それを示すかのように3つの物語で変わる主人公の政治的立場は多分に当時の政治への皮肉も含まれているように見えた。

「希望と辛酸のない人生は悲惨である」
ショッキングなオープニングとラストの意図する所は人生の難しさと悲痛さなんだろな。
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