屋外のシーンでルノワール並みに生活感と情緒のあるシーンがいくつか見られて、ゲルマンのセンスの良さが感じられたけど、こういうところが彼の息子に受け継がれているように思えた。
アフレコ丸出しの音とかめ…
数年前、凄い映画?と評判だった「神々のたそがれ」を見逃して以来、観る機会のないアレクセイ・ゲルマン。久しぶりにGEOに寄ったら、この監督の初期3作が何気に置いてあった。
とりあえず題名が気になった…
たった20日間の休暇でいったい何ができるのだろう。
アレクセイ・ゲルマンの長編監督作としては二作目。
処女作が上映禁止とされ、本作も小規模の上映にならざるを得なかった。
正直、上映の制限を受ける…
主人公たちのために映画が存在しているわけでも、映画のために主人公たちが存在しているわけでもない。
ただ、時代を描くために両者が存在する。
そして、何かを主張するための甘っちょろいフィクションなど、…
徹底して創造されたリアリズム。映画に流れるリアルな時間の追求(これは物理的な時間ということではないのですが)。映画文法に沿った撮られ方の中に、イワン・リプシンから次第に顕著になってくる監督の独自性が…
>>続きを読むこんなにもロマンティックな映画を完成させた後、「フルスタリョフ」であの"置いてきぼり"のスタイルを開眼するまでのあいだに、ゲルマンは一体何処で頭をぶつけてきたのだろうか。
己を押し殺すかのように無…
徹底的にリアルな音を追求したとされる音響効果や、カメラの前を遮る人々、咳やクシャミをする人々など後期の研ぎ澄まされた作家性の一端を垣間見る。
それまでその世界にない所謂BGMは鳴らさず、回想シーン…