⭐︎もし男性が妊娠したらというぶっ飛んだテーマだが、化学物質による人類の進化だったり、男女の違いについての社会派なセリフが多く、意外にも考えさせるフレンチ映画。
⭐︎ポップでフレンチレトロな色使いのファッションやインテリアがどれも素敵。デニムのつなぎの制服やカラーファー、男性陣の双子コーデが可愛さ抜群だった。ブルーとオレンジの補色の組み合わせがキュート。
⭐︎カトリーナドヌーヴの存在感が凄い。盛り盛りブロンドヘアーはやはりトレードマーク。オレンジファーニットのワントーンコーディネートは特にお洒落で似合っている。
⭐︎独特のテンポや、急にファンタジーな世界線に変わるシーンや、劇場の席を立つくだりなど、シュールでクスッと笑ってしまうところが多い。
⭐︎美容院のシーンで、何人もお客さんがいて長い雑談をしているのに、スタッフがひたすら髪をとかすだけなのが面白い。
⭐︎予想外に、男性の妊娠にみんな寛容的なのが、温かいフランスらしさを感じる。
⭐︎真っ先にマタニティアパレルの会社から動きはじめるのもお国柄。
⭐︎だんだんと母性が芽生えて、動きも物腰もも柔らかくなる、芝居の自然さが凄い。不思議と、男性にはどんどん見えなくなってくる。
⭐︎しっかりと番組という設定で討論会をしているのは面白い。
⭐︎ラストはベタだが、しっかり落としていた。
