のんchan

あの日 あの時 愛の記憶ののんchanのレビュー・感想・評価

あの日 あの時 愛の記憶(2011年製作の映画)
3.7
『夜と霧』を鑑賞以降、ホロコースト関連作品は避けていたが、今作はちょっと珍しいタイプかも?

ホロコーストで出会った恋人が一緒に強制収容所から逃亡したが、離れ離れになってしまう。お互いに亡くなったものと思ってそれぞれの生活をしていたのに、30年経ってから生きていることが解って...という実話を基にしたヒューマンストーリー💞


1976年ニューヨーク。経済力があり優しい夫と娘と裕福に暮らすハンナ。たまたま見かけたTVの声に引き寄せられる。そこに映っていたのは、命の恩人であり亡くなったものと諦めていた元恋人トマシュだった。
32年の時を隔てて、封印していた記憶を呼び戻していくかのようにハンナは自分の身に起きた過酷な人生の軌跡を遡り辿っていく...

現代と1944年当時とを交錯させながら描いている。
強制収容所での描写がリアル。
ユダヤ人のハンナは、常に恐怖におびえながら命令されるまま地に這いつくばって耐える毎日。
ポーランド人のトマシュはレジスタンス活動の任務のため脱出することになる。そこで、リスクが増しても愛するハンナを一緒に連れて行くと決心する。
2人が無事脱出して光あふれる森林の中で抱き合う場面は生きる解放感に溢れている✨ハンナはトマシュの子を身籠もっていた...


作り話っぽく感じるけれど、これが実話となると、なるほど1つ1つの場面に感情の思い入れも変わって来る。
世の中にはこんな形の人々がこっそり生存しているのだろうな〜🤔その子孫たちは今もお元気でいられますように🙏
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