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南極料理人のunepistのレビュー・感想・評価

南極料理人(2009年製作の映画)
3.0
おじさん7人+若者の南極での日常生活(※明らかに非日常)を、調理担当の視点から連作ドラマのように描いたヒューマンドラマ+コメディ+グルメ映画。
南極での生活はどう見ても普通ではないのですが、過酷な環境であることを除けば、大きなイベントといえば誕生日くらいという逆非日常(日常以上に何も無い!)がゆるいテンポで描かれます。見どころは、美味しい料理で閉塞しきった生活にほのぼのとした暖かみが広がっていく優しさと、曲者揃い&名脇役揃いのキャストの演技力(語るとキリがないので割愛。キャストが気になる人は、それだけで見る価値有り。)ですね。
見終わった後に、はてさてこの映画のテーマは何だったのかな?と考えました。しかし、ドキュメンタリーのような構成手法で淡々とまとまっている分だけ、焦点を置くべき部分が見つからない。だからといってメッセージがないわけではない。でも言葉にすると何かが違う。うーん、これは観た側に委ねられる作品なのだと思いました(観ている時は難しく考えず、後から考察が捗るやつです。)
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